リーマントレーダーでノミの心臓を持つノミタは、普段買いを入れたら常に逆指値を入れるようにしている。
日中、ザラ場をあまり見る事ができない為である。
本当は板を見て5分足チャートを注視しながらトレードしたいのだが、サラリーマンではほぼ不可能だろう。
デイトレなら5分足チャートは強力な武器だ。
ゴールデンクロスやデッドクロスなど、売買のタイミングを計りやすいのでとても有利だ。
専業者は誰もが取り入れる売買手法だろう。
チャートを見ながら売買するトレーダーは多く、だからゴールデンクロスやデッドクロスには素直に反応する場合が多い。
しかし、残念な事にサラリーマンにはそれができない為、ノミタの場合は板のアンダーとオーバーを重要視している。
買い圧力が強い場合は、必然的にアンダーがオーバーを上回りやすい傾向にあり、売り圧力が強い場合はオーバーが強くなる。
ただし、このアンダーオーバーを参照する場合は、銘柄ごとの日々の板風景を覚えておく事が重要なので注意してほしい。
例えば、アンダーが勝っていればほぼ確実に上昇する銘柄や、アンダーが勝っていても下落する銘柄もある。
中でも日本マイクロニクスは非常にわかりやすい銘柄だ。
アンダーオーバーが互角であれば、ほぼ上昇するし、アンダー2、オーバー1の割合だとストップ高まで十分期待できる板となる。
一方、星光PMCやカイオムなどは、比較的アンダーが勝る事が多いのだが、株価が上昇しない事は日常茶判事だ。
現在のところ、アンダーオーバー理論で非常にわかりやすい銘柄は、日本マイクロニクス、ホットリンク、ソフトフロント、DDS、日本通信、ミクシィといった人気銘柄に顕著に見られる。
ノミタの場合、マイクロ、DDS、日本通信といったい、わゆる宗教銘柄と言われる銘柄が好きだ。
マイクロニクスは2/24~2/26の電池展で大いに盛り上げてくれた。
単なる株の話ではなく、機関投資家vs個人投資家のストーリーがあったり、高値13,800円から一気のナイアガラがあったりと、筋書きのないドラマそのもので、永遠に忘れる事のできない銘柄の一つだ。
DDSは今年(2014年)の2月には、株価200円まで低迷し、「家賃払えました」というIRで思わず笑ってしまったのを覚えている。
そんなDDSも、年度内高値1,899円を付けるにまで成長した。
ザラ場中にパナソニック採用IRが出た時は、死ぬほど興奮した。
下落相場から一転してのストップ高である。
その後、サイバーセキュリティ法思惑で一時1,899円という高値を付けたが、機関の空売りなどもあり、現在では1500円~1,650円あたりで推移している。
日本通信は総務省のSIM解除報道で大いに盛り上がった。
日本通信はゴー○○マンサックス・野○証券・モ○○ンスタンレーの3社に空売りをされ、どうなるかと思っていたが、まさかのサプライズに加え、さらに追い打ちをかけるようにヨドバシカメラ販売のニュースも流れ、ダブル大ニュースで翌日はストップ高となった。
空売り三社はこのまま降参するのか、それともさらなる攻撃をしかけてくるのか、今後大いに注目されるところである。
ノミタが株に魅了されたのは、単に儲けた時の射幸心だけではない。
機関との駆け引きや会社の材料、ダウや新興国不安などの外的要因、為替など様々な要因が重なり、そこに仕手や大口などが絡み合った壮絶なドラマが展開するところに魅力を感じるのだ。
個人投資家の9割は負けると言われる相場の世界だが、皆1割の勝者になろうと必死に勉強し、情報を入手する。
そして、その努力が報われた時に、何とも言い難い喜びを感じるのだ。